いつの日か書きたい、と思っていたYouTubeチャンネルがある。
タイトルにもあるGoose house.だ。
2020年8月30日現在で登録者数は254万人。そこから派生したPlay.Gooseは登録者数が29.6万人。
初めて私がGoose houseの動画に出会ったのは、もう7年も前のことだ。
Goose house.がもつ儚さ。
Goose house.が動画投稿を始めたのは10年前。初期メンバーのなかでも、私は神田莉緒香さんがとても好きだった。
本当に可愛らしく、のびのびとした少しクセのある歌声も「いいな」と思っていた。かんだりとジョニーが2人で演奏していた「染まるよ」が好きで、何度も何度も見ていた。しっとりとした「ギンガムチェック」のカバーも、初めて聴いたときには鳥肌が立ったものだ。
そして、銀河鉄道777を初めて聴いたときには、大きな衝撃が走った。
昔の流行歌を、ここまで新鮮に生まれ変わらせることができるのだと。ハモリが心地よいのはもちろん、若い歌い手達が心から喜んで歌っている姿に心をぐっと掴まれていた。
そして、古くからの動画から遡って見れば、Goose house.の歴史のなかでメンバーが入れ替わっていることがよくわかる。Goose house.のなかで、あまり詳しくメンバーの脱退について語られることはない。メンバーが脱退するメンバーへどのような想いを寄せていたのかも。
だから、メンバーが入れ替わるたびに切ない気持ちになり、どんな物語がこの仲間たちの間で紡がれていたのだろうと思いを馳せるのだ。もしかしたら、どこかのタイミングで恋が生まれることもあったのだろうなと。
一視聴者ながら、勝手にそんなことを思いながら、動画を楽しませて頂いていた。
2020年8月のGoose house.とPlay.Goose
2020年現在はGoose house.のメンバーは、齋藤ジョニーのみとなっている。なぜそのようなスタイルとなったのかは、ファンの間でも憶測が飛んでいたことだ。
なぜ、Goose house.のチャンネル内でPlay.Gooseの活動を4人で行わないのか?不思議に思うところはあるが、Goose houseの収益もかなり複雑になっているのだろうなとも感じる。
なにせ、出演者が多すぎるしそれぞれの登場回数にも違いがある。動画ごとに再生回数に大きな開きがあることも、チャンネルを見てみるとわかるだろう。
大きな大きなアルバムのような、Goose house.
中学校や高校を卒業すると、皆が手を繋いでいられなくなるように、Goose house.にもその時期が訪れたのだな、とわかる。
チャンネルを新しく作ったのは、けじめの意味もあるのだろうなと感じる。
これからもきっと形を変えながらPlay.Gooseは音楽を奏でていくのだろう。
竹渕慶さんの個人チャンネル
現在は、ソロに力を入れている竹渕慶さんの個人チャンネルを登録し、気が付けばちょくちょく見るようになった。
竹渕慶さんのソロで歌った動画のなかで最も好きなのは「創聖のアクエリオン」だ。Goose house.にハマるきっかけとなった一曲と言ってもいい。
ただただ、なんてかっこいい歌い手なんだろうと思った。
このときの年齢は、10代後半から20代前半だろうか?
伸びやかでセンシティブな年代特有の儚さも、思い切りの良さも。彼女の持つ強さや歌唱力がまるごと詰め込まれた一曲のような気がしている。
現在の個人チャンネルでは、少ししっとりとした大人の歌い方になっているが、やはり抜群の歌唱力だと感じる。手のこんだミュージックビデオも視聴していて爽快な気持ちにさせてくれる。
竹渕慶さんの歌声を、いつか是非生で聴いてみたい。そう思わせてくれたアーティストは一体いつぶりなんだろう。
Goose house.が時と共に形を変えていくように、私も形を変えながらPlay.Gooseとソロになったメンバーをひっそりと応援していきたい。