ぺけたんの炎上とフィッシャーズの鬼ごっこ第3弾に思うこと。

フィッシャーズは昨年末、これまでになかったほどのぺけたんの大きな炎上があった。

リーダーであるシルクと当事者のぺけたんによる謝罪動画が2020年末にアップされたことは、まだ記憶に新しい。

ぺけたんの炎上に思うこと

ぺけたんが女性と「不適切な関係をもった」ことを認めたとされている。

避妊もせずに女性と肉体関係を持ち、ピルを飲むことを強要させたとの話だ。ぺけたんから性病を移されたなどの話は、他の女性からコレコレに告発されている。

ぺけたんは、以前にもTwitterで過度な下ネタ発言をしたことなどで、その都度炎上していた。

その結果、ぺけたんは裏方作業（動画編集）の役回りに落ち着く形となっている。女性問題についても、裏方作業を続け活動していくことについても、フィッシャーズのファンの心には大きなしこりが残る結果となった。

そして、ほんの少しのブランクを経て、残された6人で変わらずコンスタントに動画は投稿されている。

私自身はフィッシャーズのチャンネル登録はしているが、最近では「面白そうだな」と感じるやや大きめの企画もののタイトルしか再生しなくなっていた。

過去の動画を見て思うフィッシャーズのメンバーの想い

それが、ぺけたんの謝罪動画が出た以降、私はなぜかフィッシャーズの過去動画をぽつぽつと再生するようになっていた。

あまりにも長い期間、ぺけたんはフィッシャーズの仲間として活動し貢献してきた。だからこそ、処分について本当に頭を悩ませ、苦渋の決断だったのだろうと思う。

私は、学校の教室のなかで、いきなりドッジボールが始まる動画が大好きだった。メンバーで代わる代わる教科書を読むシーンも微笑ましい。ぺけたんが教科書を読むシーンで「Bzの稲葉さん風に読む」という無茶振りを華麗に切り返したシーンでは、思わず爆笑してしまった。

過去動画のなかでは、そのころの温度でフィッシャーズ全員が爆笑しているし、私も思わず吹き出さずにはいられなかった。

だから、思うのだ。「なにやってんだよ」と。

それは、リーダーのシルクはじめ、フィッシャーズのメンバー達も同じ思いだろう。なぜ悪いことをしでかす前に、大切な人の顔が浮かばないんだよ、と思う。こんなに良い仲間を、なぜ平気で裏切ることができるんだよ、と。

せめてもと、動画編集者というポジションを任せたメンバーの想いを、果たして重く受け止めているのだろうかと、今も疑問が残る部分はある。

【2021年】フィッシャーズの本気の鬼ごっこ第3弾！

そして、フィッシャーズのなかでも最も楽しみにしている動画、本気の鬼ごっこシリーズの第3弾が2021年1月11日に公開された。17日時点で、既に再生数は531万回を突破している。

後味の悪い昨年の炎上がくすぶるなかでの鬼ごっこ。

「大好きなシリーズではあるが、今回は心から楽しめないかもしれない」とちらりと頭をよぎった。しかし、再生ボタンを押すと「1弾・2弾のときのオープニングと変わらない」と思わせるスタート。

今回もワタナベマホトや江頭2:50、竹脇まりなやヴァンユンチャンネルなど有名YouTuberが勢揃いとなった。まだまだ新年らしいと感じさせる、豪華企画だ。今回はダーマが欠席のため、シルク・マサイ・モトキ・ンダホ・ザカオの5人が鬼側として参戦することとなる。

以前は学校が舞台だったが、今回は廃工場4つを貸し切り、趣が変化したこともまた動画を楽しめるポイントとなったのだと感じる。

こたつが光った鬼ごっこ

今回の鬼ごっこのMVPといえば、断然こたつだろう。

竹脇まりなが物陰に隠れていることを察知したシルクが近づこうとすると、こたつが姿を現しシルクに対し勝負を挑んだ。竹脇まりなを逃がすために身を呈すこたつの姿は、コメント欄でも多くの反響を呼んだ。

フィッシャーズの鬼ごっこといえば、YouTuber界のなかでもビッグイベントであるはずだ。せっかく出演するなら1分でも長く動画に映り、活躍したいと願うだろう。（SASUKEが他の人に「先に捕まってよ！」と言っていたのは、思わず笑ってしまったが）

SASUKEの反応も素直でとても人間らしいし「お前が見ろよ！」と年下のYouTuberに指図する江頭2:50も、本当に裏表が無いのだなと感じる。

恐怖と疲労と極限状態のなかで人間らしさが剥き出しになる出演者達のなかだから、こたつの優しさが光ったのだろう。私もあのシーンはとても好きで、何度となく見返してしまっていた。

「覇王色の覇気」

と、こたつはシルクのことを話したが、今回の動画を見て思わず頷いてしまっていた。ここまで多くの人達を引っ張り上げられるリーダーを、私は他には知らない。圧倒的な力があるリーダーに、フィッシャーズのメンバー、色濃い出演者達。この鬼ごっこでしか生まれないストーリーだから、こんなにも、この鬼ごっこ動画に惹かれるのだろう。

2021年のフィッシャーズへ望むこと

おそらく、これからも変わらぬスタイルで、フィッシャーズは動画投稿を続けるのだろうと思う。

しかし、どうだろう。

2021年は1ヶ月に1本、鬼ごっこ動画を投稿してみては？ここまで大規模な動画ではなくても良い。仲の良いYouTuberグループ3～4組を集めて、新たなルールなどを取り入れながら、ぜひ鬼ごっこ動画を定番化させてほしい。スペシャルゲストは、毎回シルクの兄で構わない。むしろ、私を含めシルクの兄が鬼ごっこに登場するのを待ち望む人も少なくはないだろう。

あるいは、今回の動画を見て思ったのは、他のYouTuber達を集めての色オニ・けいどろなどの懐かしい遊びシリーズを本気で楽しむ動画も見てみたい。

昨年の炎上で思うところは色々とあったが、現フィッシャーズのメンバー達には、これからも是非エンターテイメントを見せてもらいたい。見ていて元気が出て手に汗握り、わくわくするような動画を。

世界が元気がなくなってしまっている、今だからこそ。