最近、すっかりはまってしまっているYouTuberをご紹介したい。
アニメや宮崎駿作品を動画内で紹介している、岡田斗司夫だ。
ご機嫌な顔のおじさんがキャッチ―にデザインされているアイキャッチが目印になっている。
岡田斗司夫の本当は10倍怖い『火垂るの墓』
おすすめ動画に「本当は10倍怖い『火垂るの墓』」が流れてきて、何の気なしに再生したことが岡田斗司夫のチャンネルとの出会いだ。
冒頭の「灰皿」の秘密から始まり、映画内の随所にちりばめられた高畑勲の小さなメッセージを読み解いていく内容だ。
火垂るの墓は小学生の頃に、おそらく3回ほど見ただろうか。
トトロや天空の城ラピュタはおそらく50回は見たと記憶しているため、それに比べるとかなり視聴回数は少ない。その理由は記すまでもないが、とても重いテーマを扱っている映画だからだ。
小学生だった自分にとって「焼けただれ息をひきとりかけている母」の画像があまりにもショックが大きいものだった。
大きなショックを受けたまま、それ以上に映画内に潜むメッセージを受け取ること・そこから思考することを停止してしまったように思う。
小学校3年生で初めて出会った「火垂るの墓」
始めて「火垂るの墓」をみたのは、小学校3年生だっただろうか。
その映画をみてから「サクマドロップス」を何度も何度もなめていた記憶がある。ドロップスをなめるたびに、節子と清太を思っていた。
実際に空になったドロップスの缶に水を入れ、ちゃぷちゃぷと振り、飲んでみることもした。その水は、たいして美味しくはなかった。
私はその後、確か20歳くらいのころに「金曜ロードショー」で放映されていた「火垂るの墓」に再開することになる。
そのときに、亡くなった節子を抱く清太に小さな違和感を覚えていた。
なぜだろう?
その疑問を10何年越しに、岡田斗司夫が解明してくれた。動画の内容の詳細までは記さないが、ゴキゲンなおじさんが笑いながら「スタジオジブリ」の内情を踏まえながら説明してくれる。
スタジオジブリ作品がきっと10倍面白くなる
私はこの動画に出会ってから、岡田斗司夫の過去動画まで遡って視聴するようになった。紅の豚・千と千尋の神隠し・もののけ姫など。
特に私は、スタジオジブリのなかでも「もののけ姫」が難解だと感じていたが、岡田斗司夫の動画を視聴してからこんがらがっていた糸がほどけたような気持ちにもなっていた。
また、自分がいかに主観的に映画を見ていたのかということにも気付かされる。魅力的な作品ほど客観的に見ることは難しいが、客観的に作品を見つめることや作品の意味を考える楽しさを岡田斗司夫は教えてくれる。
なにより、楽しそうにアニメやジブリ動画を話している岡田斗司夫にいつのまにか親近感が湧いてくるのだ。
1つ1つの動画の時間は、とても長く制作されている。
30分超えの動画がほとんどだろうか。だから、私は最近ラジオ代わりに岡田斗司夫の動画を流している。