はじめしゃちょーの動画はおそらくこのsukilogを訪れてくれた人は、ほぼ全員が再生したことがあるのではなかろうか。
2019年3月28日時点で登録者数は773万人と、日本でもトップクラスのはじめしゃちょー。
その魅力は、なんといっても【ほんの少し頼りなさげなところ】が挙げられるだろう。
思わず応援したくなってしまう。
彼の持つキャラクターが、自然とそうさせてしまうのだ。
全員はじめしゃちょーで「旅立ちの日に」歌ってみた
さて。
私は以前までではじめしゃちょーの一番のオススメ動画は?と聞かれたら
クマさんの人形でピザ屋の受け取りをしてみるドッキリ動画が圧倒的に1位だった。
それを思い付くはじめしゃちょーのアイディアもさることながら、動画を見てあんなにもほっこりとした気持ちになったのは初めてだったのだ。見ず知らずのピザ屋のお兄さんに仕掛ける唐突なドッキリ。あんなにやさしいドッキリは、他に無いだろう。
あれ以上はもう出ないのか・・と思っていた。
しかし、とうとうそれがひっくり返される日がやって来たのだ。
最近はじめしゃちょーが全員はじめしゃちょーで「旅立ちの日に」歌ってみたをアップした。
総勢20人ほどの俺が登場するわけだが、この動画は声を上げて笑ってしまっていた。
学生のときにいたいた!と思わず共感してしまうキャラクター達を器用に演じ分けているのに加え、合唱のはもりも美しく見事なものだったのだ。これを高校生の卒業シーズンにリアルタイムで見られたら、思わず涙していたかもしれない。
卒業シーズンに間に合うよう歌の練習をし、構想もかなり練ったのだろう。「旅立ちの日に」は私にとって、最も好きな合唱ソングであったため余計にこの動画は、嬉しかった。
一本の動画のなかに、「俺はこの動画が作りたいんだ!」という強い意気込みを感じ取ることができた。と、同時にこれがトップYouTouberたる所以なのかと妙に納得もしたのだ。アイディアに感服し、心から面白かった。
ちなみに、私が学生の頃本当にいたのは、この動画内だと、なぜか首が傾くヤツ・少しやんちゃ・合唱経験あるヤツ・比較的真面目・不良だけどいいヤツ・絶対歌わないヤツ・学級委員長・涙が止まらない女子・涙をこらえる男子あたりだろうか。
やんちゃなメンバーもいたが比較的真面目な人が多く、厳粛な卒業式だった。
それでも動画内では、緊張でぱにっくのキャラが最も好きだったりもするが。1列目で登場する彼にずっと注目して見てみたならば、声を出して吹き出すことを止めることはできないだろう。卒業式でもじゃれ合うヤツらは、単純に2人のもちゃもちゃ具合が可愛い。
東海オンエア【現代人の知恵を振りしぼれ】ガチ時計作り選手権!!
つい先日上がったばかりの東海オンエアの動画だったが、【現代人の知恵を振りしぼれ】ガチ時計作り選手権!!動画を見たときに、私は感動すらしていた。
この企画は、おそらくはてつやが発案者だろうか?日常に潜む、ものすごくシンプルで素朴な疑問の答えを探す企画は、発案者がてつやであることが多いような気がしている。
時計を作ろう!!!と、今何百万人もいるYouTouberクリエイターの一体だれが考えつくのだろうか?東海オンエアのてつやしか、いないだろう。
企画自体はとてもシンプルにも感じるが、これを膨らませるのは凡人では難しいことだろう。
私はこの企画の前置きトークの段階で、「私だったら、一体どうやって30分間を測るだろうか・・・」としばし真剣に悩んだ。しかし、つまらない私の脳みそでは一切アイディアは思い浮かばず少し悔しい気持ちにもなった。
てつや・虫眼鏡・しばゆー・りょうのそれぞれらしい30分の測り方は、「本当にすごいな」と素直に感心してしまっていた。圧倒的に勝ちに来た理系代表虫眼鏡・検証系てつや・ピタゴラしばゆー・走るりょう。
ピタゴラしばゆーの出来は残念だったが、火事にならなかったことが本当に何よりだ。
0から1に化けさせる馬力
はじめしゃちょー・東海オンエア、この2つの動画を見ていて感じたことは、企画を0から1に化けさせる馬力が圧倒的だということだ。
YouTubeを長く見ていると、「この企画は、以前にも別のチャンネルで似たようなものを見たことがあったな・・」と既視感を抱くことも多い。商品紹介系などは、特にその傾向が強いだろう。
完全オリジナルな強い企画を、どう面白に化けさせるのか。このポテンシャルの高さは、やはりトップクリエイターならではだろう。正直なところ、私はこの2本の動画を見て感動すらしていた。本当に、YouTuberが作り出すエンターテイメントは面白い。これはほんの時々、テレビのバラエティー番組などを観ても感じることだ。
テレビを見ていると、大人のしがらみを感じる筋書ややり取りも多い。発言して良いこと・発言してはいけないこと。出演者によって発言できる量。スポンサーの絡みなどもあるだろう。そういったものを、別に見たくないと。YouTuberの動画を見るようになってから、余計にそう感じるようになっていた。
YouTubeの動画は大まかな企画などはしても、テレビなどと違って細かな筋書きや綺麗なオチなどは用意されていないだろう。あるのは、面白に向かって働く自身の瞬発力と嗅覚のみだ。
企画・構成・演者・編集まで自身で器用にこなし、視聴者に面白が伝わりやすいように届けること。ほとんど毎日欠かさずに高いクオリティの動画を無料で届けてくれるトップYouTuber達には、いつも頭が下がる思いだ。
今後も微力ながら、彼らを見守り応援していきたい。